8月6日(土) 阿南の飲ませサビキ釣り


真夏のお楽しみ 第6弾。

台風がはるか沖に発生しているが

進行方向の東側ではないので 影響はほとんどなさそうだ。


今日も猛暑酷暑になりそうだが

日陰に入ることなく気合いで釣りまくる予定。



釣れていないことはないが、イマイチ爆発力に欠ける今シーズン。


青物(ハマチ・メジロ)がほとんどいないせいか

いつまでたってもウルメの群れは伊島周辺で居座り 南下してこない。

状況は急変することもなさそうなので、

厳しい条件下で1匹1匹丁寧に釣っていくしかない。



いつものように かわいいお見送り



いってらっしゃい ニャー


港を出ると けっこうなうねりが ドローンと。

夏場の太平洋としては平均的なうねりだ。


まずは由岐の瀬 

スーパーウルメが掛かってくるが 異常なし。



続いて阿部沖。 

ベイト反応よし?潮は全然動いていないって。


何故か今期の阿部のウルメは小さい。


何だか最初からとってもいやな予感。



予想に反して ウルメが付いたら即ヒット。

瀬戸内サイズではあるが



幸先よく1匹目。


次の流しでも ブルブルっとアタリがあって



今度はタイ・サバ・カイワリの3連掛け。


何だか今日は活性高そう?


ウルメが付いて仕掛けを底まで落とすと同時に

ラインが一気に引き出され、全然止まらない。

最初の走りを止めようとすると仕掛けは10号や12号でも瞬殺。

最初に走らせてから じわじわと引き寄せてくるしかない。

今日の仕掛けは下3本が6号、上3本が7号。

水深は60mのはずだが、すでにリールのカウンターは100mを超えている。

ブリに走られると大抵は仕掛けやオモリが根に掛かり、魚の掛かった枝が飛ぶ。

根に掛かったときにオモリや下の枝が飛んでもいいように 下側の強度を下げておく。



案の定 オモリは飛ばされ、一番下の枝のイサキ針は折れていた。

仕掛けをボロボロににされながらも

「肉を切らせて骨を断つ作戦」で

一日に各船1本出るかどうかの青物キャッチ。


肥えてはいないが、結構長い?



検寸



しっぽを無理矢理伸ばせばメーターオーバー


冬場にこのサイズは結構釣れるが

夏場は細いわりに元気いっぱい。



阿部沖も気配が薄くなったので、いつもの伊島方面へ。


できるだけサバを掛けないようにして

ウルメを掛けた仕掛けをできるだけ早く魚の泳層に届けるために

オモリは80号で統一。


一流し目から いい感じでウルメが掛かると

ドスンと力強いマダイのアタリ



でこっぱち♂



今期2枚目のナナマル 73cm


ブリ→マダイ→ときたら お次は…



お約束のサワラ。

実は回収巻きでヒットした。

回収中だったので針先がうまく抜けてくれたようで

ラッキーにも取りこむことができた。


今日は黒潮がよく効いていて 海の色は濃紺クリアーブルー。


船のまわりにシイラがうようよ。

珍しいこんな魚も クロマグロの子。

あと5年10年すると1本何十万、何百万円に?



生きたまま養殖業者に渡せば

大きさにかかわらず 1匹4000円で引き取ってくれるので

船頭さんも これを専門に狙って曳き釣りをしているそうだ。


お一人様限定のマグロ丼ができそう。


ブリ→マダイ→サワラときたら お次は…

そう 平べったいヤツを釣れば

飲ませサビキ四大ターゲット制覇のグランドスラム。


オモリを底トントンで釣っているとマダイやサワラ、青物のアタリは減ってしまうし

ラインの角度が変わってしまい オマツリの原因にもなるので

普段はやらないが、何だか釣れそうな感じがしたので

底を意識した釣りをしていると


バタバタっと竿先にアタリがあって

巻き上げ途中はスイスイ〜

この手応えは 間違いなく…


意外とあっさり釣れたりして。



大判というにはおこがましいが



63cmなので 中判?


伊島周辺は瀬戸内の潮と太平洋の黒潮とが交わるところだが

ここ最近は潮の透明度は高く シイラやマグロ、カツオが掛かるなど 黒潮系の海。

潮は澄み切っている。



海の透明度が異常に高いので

仕掛けを見極められないようにせねば アタリは遠い。



夏の仕掛けは

上3本は枝7号 針は剛将AG

下3本は枝6号 針はイサキ10号を  3本枝仕掛けを連結して(6本枝)使う。



7号より太いラインは使わない。

クリアーな潮では少しでもラインを細くしないと見切られてしまう。

十年ほど前まで、ジギングで狙っているときも このクリアーな黒潮が入ってきたときは

リーダーをフロロの4号にしないと全くアタリがなくなるということがよくあった。


<今期気にしている仕掛け作りのポイント>

市販の物より枝を少し長く(25〜30cm)

  傷んだり、サワラに切られたりしたときに船上で結び直せるように。

枝間を長く(市販品の1.5〜2倍の80cm〜100cm)

  枝間が広いほどアタリは増えるし、タナを広く探れる。

  枝の数を減らしても 仕掛けは長くする方が有利。

仕掛けを上下逆に付ける。

  フォールでベイトを掛けるので逆付けした方が枝(針)が幹から離れベイトが付きやすい。

仕掛けを粗末に扱わない。

  ラインに透明感がなくなると食いは極端に落ちる。

  ラインを船べりでこすらない、船底に擦らない、デッキで踏まないなど注意する。

何時間も同じ仕掛けを使わない など

  針先は鈍り、ラインにクセがつき、透明感がなくなる。

  釣れないからといってずっと同じ仕掛けを使っていると ますます魚から遠ざかっていく。

枝が傷んだら針や枝を交換する、幹が傷んだら交換するなど

黒潮の澄み潮時には 仕掛けにこだわることが釣果アップの近道かと。


食いの立っている時合いなら 少々の仕掛けの太さは気にならないが

潮が澄んで 動きが悪く、低活性時には仕掛けの差が釣果の差となってはっきり現れる。


自作仕掛けはコスト面でも市販の1/3〜1/2ですむので 是非お試しあれ。



タイのアタリだと思って巻き始めるも 何か変?

ゴーマルサイズが揚がったと思ったら 下にもう1匹付いている。



53cmと68cmのダブル。

これまでチャリサイズのダブルはあったが 大鯛のダブルとは。


最後にサバを少々追加して 終了。



船中6人で マダイ12匹 ヒラメ2枚 サワラ2本 ブリ1本 アコウ3匹 …

サバは1人10匹前後、その他の魚 多数。

サワラのアタリも少なかった。

今シーズンはこれまでよくバラシていたが、

今日はラッキーにもいろいろな魚が獲れた。



サバはほとんどいないのに 80Lクーラー 久々の満タン。


画像以外にも サバ・イサキ・マアジ・マルアジ・カイワリ・クロマグロ・

ウッカリカサゴ・アヤメカサゴ・マルソーダ…五目釣りどころか13目釣りに。

飲ませサビキは こうでないと。


さぁ いよいよこれからが本番?

暑い夏をさらに熱くする魚たちが釣り人を待っている。



本日の釣果 マダイ 〜73cm 7匹  ブリ 1m 

         ヒラメ 63cm サワラ など